1. オーロラの仕組み
オーロラは空のどこで、何が光ってるの?
※ 大気が十分に薄くなり、宇宙と接し始める高度100kmよりも高い場所で、オーロラは発光しています。この高度では、宇宙から大気に降り注ぐ電子が大気の原子や分子と衝突して、その原子や分子特有の色を発光させます。緑のオーロラはキロエレクトロンボルト程度のエネルギーの電子で光っていますが、それよりもエネルギーの高い電子は80km程度の大気の深いところまで侵入して窒素分子と衝突してピンク色を発光させ、それよりもエネルギーの低い電子は高度300-400kmまでしか侵入できず、酸素原子と衝突して赤い光を発光させます。
オーロラが光る仕組みって?
オーロラを光らせる電気を帯びた粒子の温度
※ 太陽からは、太陽風と呼ばれる100万度以上のプラズマの風が秒速400km以上という猛スピードで地球に吹きつけていますが、直接地表に吹きつけることはありません。これは地磁気バリアが地球の上空にあり、防いでいるためです。地磁気バリアが太陽風を防ぐときには、大量の電流が発生しています。その電流は地磁気バリアに沿って北極と南極のほうに円形状に集まっていて、それでオーロラが北極や南極で緑の円形上になって光っているのです。
地磁気バリアは太陽風から防ぐという機能がある一方で、エネルギーの高い粒子を閉じ込めてしまうという機能もあります。紫の領域の内側にはエネルギーの高い粒子が閉じ込められていてバンアレン帯と呼ばれています。